2014年3月11日火曜日

AppleのCarPlayにできることは、日本製のカーナビにはできる。だからヤバい。

AppleからiOS in the Carとして噂されていた、iPhoneと自動車の連携機能であるCarPlayが発表されました

Appleのサイトや、ニュースサイトで多く公開され話題になりましたので、機能やご存じの方も多いと思います。
そして多くの方が感じたのではないでしょうか。
少なくとも私は感じました。
「それ、日本のカーナビではもうできてる」

そして思いました。
「カーナビとiPhoneをLithningケーブルでつなぐ必要があるとか、不便だから普及しないのでは」

いやちょっと待てよ。というのが今回のブログの内容です。
考えてみると、まずいです。
この状況は、とてもまずいです。

私が使っている携帯電話は俗に言うガラケーですが、まあちょっと見てやってください。



前半の写真の操作は、もともとSH-06Aが持っている機能です。
後半のTwitterクライアントは、ダウンロードしたiアプリ「Jigtwi」です。

このSH-06Aが発売された2009年6月は、iPhone3GSの発売とほぼ同時期です。
この携帯電話を持っていた私は思いました。
「iPhone?それ、日本の携帯電話でもうできてる。おサイフケータイや赤外線がないとか不便」

その結果がどうなったかは、2014年に生きている皆さんはご存じの通りです。

だからこそ、CarPlayを見て「それ、日本のカーナビはもうできてる」と感じたのはまずいんです。

最近は、スマートフォンに対抗する意味もあるのでしょうか、カーナビのサポートも手厚くなりました。
愛車のカーナビは3年間の地図アップデート無料サービスが付いてきました。
地図が毎月新しくなります。もうスマートフォンにだって負けてません。
パソコンでSDカードにダウンロードし、カーナビにセットすると、アップデートが始まります。

ほら便利。

・・・ え?

えー!

15分ほどで目的地に付いた後は、カーナビのアップデートのために40分間エンジンを切れませんでした。

自動車にカーナビが搭載されているのは、自動車を運転するときに使うからです。
それ以外の時に使わないから、自動車に搭載されていれば良いのです。
自動車に適したサイズ、運転手に適したインタフェースを備えれば良いのです。

いいえ。
技術的制約で選択肢がなかったために、そうだっただけです。
機械のある場所に人が行っていただけのことです。

人が常に身につけるという道具では、メガネ、腕時計に続く発明品と言われている携帯電話やスマートフォンでが、人に付いて来る時代になりました。
わざわざ人が行く場所で機械が待っている必要がなくなったのです。
アップデートのためにガソリンを使って人が待たされるなんて滑稽なことはなくなるのです。

CDを自動車に持って行っていたのは、自動車で音楽を聴くためです。
YoutubeでBGMを垂れ流すことが当たり前の世代には、カーナビ内のHDDへの録音など理解できないでしょう。

もちろん、自動車に乗る都度LightningケーブルでiPhoneを接続するのは手間です。
しかし、ヘビーユーザーほどiPhoneのバッテリーの持続時間に不安を感じており、チャンスがあれば充電する習慣が身についています。
見慣れた画面と操作がカーナビの画面に表示されるだけであれば手間かも知れませんが、充電するのはもはや習慣です。
なぜならそこにLightningケーブルがあるのですから。
もしかしてiOS7のバッテリー持続力の悪さは、人々を教育させるためだったのではないかと思うほどうまくできた仕組みです。

将来的に、自動車の鍵がBluetoothLowEnergyで、iPhoneと自動車が通信することで実現され、所有者が近づいただけで鍵が開閉されたり、所有者の場所まで自動的に走ってきたりすると、もうあなた。

あの時のガラケーとは違う。
そう願ってます。
ガラケーに携わった者として。

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