2013年6月3日月曜日

道に迷ったときは、下り坂に行ってはならない。

忌むべき存在の話をする。
「New iPod touch  16GB」

唯一の、外側カメラがないiOS6が動作する端末。

アプリケーション開発にとって最大の敵。
端末の機能の差。

端末を販売しサポートするチームにとって最大の敵。
端末の機能の差。

固有名詞が定着するにあたって最大の敵。
端末の機能の差。

世代の差はあるにせよ、iPhoneと言えば皆が同じ機能を思い浮かべる。
それがiPod touchでは失われてしまった。
同世代のiPod touchの間で、動作するアプリケーションと動作しないアプリケーションが生じる。

販売戦略として、低価格化を図らなければならなかったことは自明だ。
Androidの端末が150ドル以下で販売されている中で、電話機能がないにも関わらず200ドルを超える端末の販売が伸びるとは考えにくい。

A5チップの在庫処分を含め、完全に時代遅れになる前に、製品の形にしてしまうという戦略もあるのだろう。そこに、外注品であるカメラ基盤は、利益を圧迫する物でしかなかったかもしれない。

だが、カメラアプリが動かないiPod touchが本当に失ったのは、ブランドなのではないか。

カリスマが亡くなって、もうすぐ2年。
彼が居たからこそ世の中に出た製品は数知れないが、製品を形にするのは組織だ。

イノベーションは起こすよりも、継続していく事が難しい。
加速のついた車は、ちょっとしたハンドルさばきを誤るだけで大きく道を外れる。

迷っても立ち止まることの許されない辛さを感じた。

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