2013年11月27日水曜日

このときの気持ちを述べよ。

「どのようなサイトをご希望ですか」
「んー、ノーアイデアだから任せるよ」
「分かりました」
〜数日後〜
「作成したデザインをお持ちしました」
「んー、思ってたのと違うなー」
ということが今日会社であってさー。
ノーアイデアじゃなかったんかい!と叫びたかったよー。
ちょっと聞いてる−?
ほんとにひどい話だったんだって−。
ん?
あれ?
今夜はカレー?
そんなあ。
俺、昼もカレーだったから、カレーはちょっと・・・。
いや、たしかに、夕方の君からの電話で「晩ご飯は何がいい?」って聞かれて「なんでもいい」って言ったのは俺だけど。
・・・ああ。

2013年11月13日水曜日

顧客行動分析怖い。エクセル怖い。

エクセルには、方眼紙が似合う。

今朝、新聞を読んでいて、気になる記事があった。

顧客行動分析手軽に つぶやき・位置情報 「エクセル」に新機能 
日本マイクロソフト、富士通系などと連携 中小企業の販促支援  (日本経済新聞)

そこまでしてエクセルを使わなくてもいいじゃない!
いったい何があなたをそうさせたというの!お願い目を覚まして!

記事の内容としては、マイクロソフトと数社が組んで、ビッグデータ分析のサービスを始めるというもの。ツイッターやフェイスブック、将来的にはLINEにおいて、どこで何がつぶやかれているのかを分析し、販売促進に役立てられるデータを提供するというものだ。
データサイエンティスト不要で、エクセルが付ける人なら誰でも分析ができることから、導入の敷居が下がる。Microsoftとしては、オフィス365の拡販と、バックエンドクラウド基盤でシェア拡大という算段のようだ。

ところで最も気になったのは、以下の部分。
「一方、アグープはスマートフォン向けアプリから月間1億4千万件の位置情報データを得ている。同社は個人の行動履歴から年齢や性別、職業などを推測(以下略)」(抜粋引用)

いったいそのアグープという企業は、どうやってそれだけのすさまじい情報量を入手しているのだろう。
不勉強ながら、存じ上げない企業名であったため、検索してWebにたどり着いた。
株式会社Agoop
スマートフォン用のアプリケーションを多くリリースされている、ソフトバンク系のIT企業のようだ。
アプリ一覧のページがあったので拝見した。
全てに納得がいった。
これらが月間1億4千万件の位置情報データの源か。

・電波つながりチェカー
 ・スピードチェッカー
 ・Wi-Fiチェッカー
 ・ラーメンチェッカー
 ・コンビニチェッカー
 ・病院チェッカー
 ・道の駅チェッカー
 ・温泉チェッカー
 ・レジャーチェッカー
 ・あぐらいふ (今居る場所の周辺施設を簡単に探せるアプリです)
 ・TripDrip  (移動に合わせてスポット情報が画面にポタポタ降ってきます)

もちろん全て無料。
利用者は規約に同意した上で、満足しているから継続利用しているのだろうから、問題があるとは言わない。

匿名とはいえ、自分の情報が回り回ってエクセル上にプロットされて販売されているとは、利用者の何割が気にかけているのだろう。

ICTは、これまで価値のなかったデータに価値をつけ、錬金術のように金脈を造ってきた。
その結果、何に価値があり、どうやって価格が決定し、結果として誰の利益になっているのかを、隠してしまった。

あなたが使っているそのアプリ。なぜその価格か、分かりますか。 

2013年11月10日日曜日

Microsoft次期CEO争いを傍観する。

MicrosoftのCEOである、スティーブ・バルマーさんが2014年の引退を示唆したことで、次期CEOを巡る動きが活発らしい。
個人的には、スティーブ・バルマーさんと言えば、このイメージしかないのだが。

米マイクロソフト、CEO後継混戦 有力候補5人か  (日本経済新聞)

当初は40人程度いた候補から5人に絞ったとのことだが、他の35人も大いに気になるところである。私の名前はあったのだろうか。

報道の通りならば、来年の後半には次期CEOがMicrosoftの舵取りを行うのだろう。
5名の素性が明らかになっていたので、仮にそれぞれの方がCEOになったら、Microsoftがどうなるのか大胆に予測してみる。

アラン・ムラーリー氏 関連

ボーイングからフォードモーターのCEOに就任。あのフォードを再建した経歴。
エンジンが付いているものなら、なんでも再建できるのではないか。
Microsoftでエンジンが付いている物といえば、SQL Serverのデータベースエンジンや、Bingの検索エンジン、DirectXのレンダリングエンジンが思い浮かぶ。
ミドルウエアからの再建は地味だが確実だ。技術のMicrosoft復活か。
大丈夫、分かってる。

スティーブン・エロップ氏 関連

2010年にMicrosfotからノキアのCEOに就任。
Microsoftに入社後2年で「お前ちょっとノキアに行ってこい」と言われたときの心情は本人にしか分からないだろう。アメリカでは消費者の6割が「ノキアは日本の会社」と思い込んでいると聞いたが、ノキアに謝った方が良い。
もし彼が、ノキアで積んだノウハウを、WindowsPhoneにフィードバックしたら、顔面ブルースクリーンである。SymbianのようにWindowsPhoneのオープンソース化という諸刃の剣を出せるか。

トニー・ベイツ氏 関連

あの、スカイプの元CEO。一時期、テレビ電話のことを「スカイプする」と言うまでに業界標準となったサービスの会社に2010年にCEOとなった人だ。
ちなみに前職はCISCOだそうで。
このつながりで行けば、ネットワークを用いたコミュニケーションに注力すると考えられる。しかしそこは、LINEやGoogleが焼いてきた畑。
音声通話やテレビ電話通話は既に技術的に枯れている感があるので、次は感触を増やす方向だろうか。KinnectとSkypeが連携すると、なんかとてつもないことになりそうなので期待。

クリス・カポセラ氏 関連

Microsoftの最高マーケティング責任者を務めた経歴。そう、彼の元でWindows8は世に出たのだ。おい大丈夫か。
ちなみに彼は、ビル・ゲイツ会長のスピーチライターも務めたそうだ。おい大丈夫か。
「Windows8は、パソコンからタブレット、テレビなど様々な分野に広がる」とか聞いた覚えがあるが、パソコンをないがしろにしすぎていないか。私の実家のノートパソコンはタッチ非対応なのに画面は両親の指紋だらけになってるぞ。
いやしかし、Windowsテレビ。ちょっと見てみたいような気がする。
<この後衝撃の展開が!チャンネルはそのm>
「アプリケーションエラーです。内容をMicrosoftに報告してください。修復しますか?」
「修復しています」
「修復できませんでした」
「アプリケーションを再起動しています」
<・・・ということでした!さて次週の内容です!>

サトヤ・ナデラ氏 関連

サン・マイクロシステムズから11年前にMicrosoftに移籍。
この移籍タイミング、先見の明があると見た。
現在は、Microsoftオンラインサービス、つまりクラウド事業系の統括を行っている。
先見の明があるかどうか分からなくなってきた。
サーバ屋がCEOになると、なにが起こるか。個人的には興味は尽きない。WindowsAzureがAWSを超える日が来れば、Windows技術者は歓喜だろう。世界中で脆弱性を探している皆さんも大歓喜だろう。
だが、クラウド系の一般消費者の目に付かない部分への投資は、一時的にブランド力を下げるのではないか。Office365を見ているとそう感じるのだが。

と、ここまで5名に関する主観のみをお伝えしてきたが、私が予測する時期CEOの本命はスティーブン・エロップ氏ではないかと考えている。ノキアの切り捨てのやり方はすさまじかった。今のMicrosoftに必要なのは、リストラではなくキリステだろう。結果がノキアの二の舞にならないことを祈るばかりだが。

2013年11月1日金曜日

Android4.4が省メモリ化を謳った意味。

Android4.4(KitKat)が公開された。

もしかして他に目玉がないから話題作り?と揶揄してしまうほど、ネスレとの提携は話題を呼んだ。
それ故か、あまり機能的なことが話題になってこなかったが、蓋を開けてみると、省メモリがセールスポイントらしい。

「われわれはエントリーレベルの古い製品を含めてすべてのAndroidデバイスでKitKatが作動するようにした」TECH CRUNCH

誰もが、最後の巨大な市場であることをが認識している、新興国需要を満たすために、安価だが最新のOSを搭載したスマートフォンを開発する手段を用意したということになる。

市場で稼働するスマートフォンの、OSのバージョンが揃うことがどれだけの利益を生むかは、Appleが体現し、世界中のAndroidアプリケーション開発者が身を以て逆説的に証明した。

他にももちろん、省メモリで動作することは、より小型のデバイスへの応用も想定してのことだろう。スマートフォンを主軸とした、Android同士の複数デバイス連携は、より大きな利益と情報をGoogleにもたらす。

ところで、これからAndroidが普及するであろう世界以外にも、既にAndroidが普及した世界も存在し、決してそれは小さくない。
Androidスマートフォンを既にお持ちの、あなたも、そして私もそうだ。

我々から見ると、省メモリは別の意味を持つ可能性がある。

先日、端末メーカーが開発したスマートフォンを、販売後に無償バージョンアップすることは、メーカーの消耗戦だと述べた。
そこで、メーカーは、バージョンアップをしない理由を表明していた。
そのほとんどが「メモリ不足」だったのだ。

Android4.4は、512MBのメモリでも動作すると発表された。
それが実用に耐えるかどうかは問題ではない。
動作すると発表されたのだ。

もうメーカーは「メモリ不足」を理由には出来ない。
ユーザーは「いま使用しているスマートフォンのAndroid4.4へのバージョンアップ」を期待するだろう。もちろん無償で。

対応しないメーカーに対し、ユーザーは不満を持つ。
仮に対応するメーカーがあれば、ユーザーは注目するだろう。
いつのまにか2年縛りが定着したいま、ユーザーは長く使えるスマートフォンを待望する。バージョンアップに積極的なメーカーであることは、選択の理由として大きい。

もちろん、メーカーはこのことを理解し、対応しようとするだろう。
足かせとなるのは、機種の多さだ。
バージョンアップには、開発よりも検証にコストが必要だ。既に販売済みの製品が、バージョンアップで動作しなくなることは、避けねばならない。自分の墓を掘るようなものだ。
例え、複数機種で開発を共通化出来たとしても、検証は各機種で徹底的に行う必要がある。

日本のメーカーは、少しずつ機能の違う機種を、多く並べてしまった。

ユーザーの期待に応えて、テンポ良くバージョンアップをリリースするためには、少ない機種に集中する必要があったのだ。
「このメーカーといえば、この機種」と言われるようならば、販売済みの製品のAndroid4.4対応が、現実的だったかもしれない。

これまでアプリケーション開発者を悩ませてきたAndroidのフラグメンテーションが、今度はメーカーを苦しめるときが来た。

世界に数社しかないではないか。「このメーカーといえば、この機種」といえるラインナップのメーカーは。このままでは、メーカーのフラグメンテーションすら解消されてしまう。

落ち着け!これはGoogleの罠だ!Nexus5欲しいなあ!