2014年3月31日月曜日

Javaの開発経験があると聞いたけど。

「はい!業務経験があります!」

「そうか。じゃあちょっと話を聞かせてね。クラスって分かるかな?」
「週末はだいたい行ってます」

「これまでにエクリプスを使ったことは?」
「いえ、カーナビには頼らないようにしてます」

「リファクタリングとかはやってた?」
「怖い映画は苦手なので見たことないです」

「Tomcatの基本は分かってるかな?」
「ええ、仕様と戦績は一通り書籍で得ています。個人的にはホーネットの方が好きですが」

「JUnitは?」
「何も言えなくて・・・夏」

「継承を用いた設計は理解できているかな?」
「はい!日立系の方とコミュニケーションした経験もあります!」

「例外処理なんだけどTry〜Catch構文は書けるよね?」
「え?私が・・・プリキュア?」

「うーん。どうも話が噛み合ないな」
「そうですか?」
「それじゃあさ、ちょっとこの紙にJavaのHelloWorldのコードを手書きしてくれる?」
「分かりました。えーっと」

var moj = ・・・

「次の方ー!」

2014年3月28日金曜日

新約「IT革命」

平日の朝にだけ鳴るスマートフォンの目覚ましアラームで目を覚ます。
ニュースサイトの情報を流し読みしながら身支度を済ませ出発。くだらない世の中だ。
不快な満員電車は、スマートフォンで音楽を聴きながら、SNSでくだらない会話をしてやり過ごす。こいつらも仕事したくないんだなあ。
いつから「仕事」といえば「パソコンに向かう」となったんだろうとぼんやり考えながら、溜まったメールに返信をしていれば、昼休みだ。
さっきこっそりインターネットで調べた、近所で評判の定食屋に行ってみる。もちろんメニューも価格もWebにあった。
調べた通りあっさりした味付けがうまいがボリュームのある定食と戦いながら、顔を知らない友人たちとソーシャルゲームでモンスターとも戦う。今日は良いアイテムが3個もゲットできた。仕事が終わる頃には、ゲーム内の体力も回復して、また戦えるだろう。気がつけば食べ終わった定食の器を見ながら、食べる前に写真を撮ってSNSに上げれば良かったなどと思う。
午後の仕事は、提案資料作成とテレビ電話会議で終わった。
そろそろ帰ろうかと思えば、スマートフォンの画面には、通勤に使っている路線の電車が事故で遅延しているとの表示。しばらくは動画サイトに「後で見る」としたものを消化して時間を潰し、電車が動くのを待ってから帰ろう。

30秒でいい。
立ち止まって顔を上げて考えて欲しい。
今日のあなたの行動について、どこまでがあなたの判断で、なにがあなたの感想で、どこからがあなたの選択だったのか。主観は存在したのか。それとも選ばされたのか。
コンピュータを使いこなしたのか。コンピュータに使い倒されたのか。
道具であるはずのコンピュータに振り回されてはいないか。
あまりに多くの情報に触れることで思考が追いつかず、見た意見をそのまま自分の意見としていないか。

当然だが、人間と道具は明確に主従関係であるべきだと思う。
気がつかないうちに逆転されるようなことは避けなければならない。主がその座から転落する革命は、人間と道具の間にあってはならない。
機械との戦争は、殺し合いなどではなく、人間のロボット化かもしれない。

「革命」 ー 国家・社会の組織の急激な変革。大きな変革。
(三省堂 新明解国語辞典 第七版より)

そういえば最近聞かなくなったな、IT革命って。もう完了したからかな。

2014年3月27日木曜日

図解 会社員のお仕事


(フィクションです)

2014年3月25日火曜日

日曜日には宇宙人と地下鉄。

宇宙人は人類そっくりの姿形をし、既に地球の社会に溶け込んでいる。
当時小学生だった私は、そんなテレビ番組を見て恐怖におののいたものだ。

あれから四半世紀。
すっかり宇宙人ブームも終わったこの国で、だが彼らは潜伏していた。
今回はその証拠写真をご覧に入れよう。
この何気ない地下鉄の駅の写真に、彼らは潜んでいる。
お分かり頂けるだろうか。
該当の部分を拡大してみよう。

いかがだろう。
お分かりにならない方も無理はない。
どうやら、一見しただけでは、彼ら宇宙人にしか分からないように細工がされているようなのだ。
今回はその秘密を暴くべく、該当の部分を切り取って回転してご覧に入れる。


ぎゃー!グレイ−!

いかがだったろうか。
宇宙人宛のメッセージをお分かり頂けたかと思う。
これをお読み頂いた皆様は、このマークを見かけたら是非、お体の不自由な方やお年寄りなど、必要とされている方に席を譲って頂きたい。
それが地球人のマナーだ。

2014年3月23日日曜日

実況!ドライブレコーダ−!

自動車に搭載して自動的に録画をするドライブレコーダーが売れているそうだ。
考えてみれば、カメラも、液晶モニタも、GPSも、加速度センサーも、記憶するメモリも、スピーカーも、スマートフォン等と共通部品が使えそうだ。
おかげで一気に価格が下がったそうで、割としっかりした機能のものが1万円台から販売されていたりする。

しかしそうなると、メーカーとしては利益率が下がってしまう。
プラスアルファのユーザーエクスペリエンスで付加価値を付けて他社と差別化だ。
よーし、たった一文でうさんくさいぞ。

というわけで、今回私からご提案させて頂くのは、実況機能付きドライブレコーダーである。
こんな感じ。
全てドライブレコーダーから車内に自動的に流れる音声だと思ってお読み頂きたい。

さあ!本日もドライブの始まりです!
目的地をカーナビにセットしているようだが、店名がうろ覚えで出てこない!
出発前から車内は険悪な雰囲気だ−!
大体の方向は分かるからと車を発進させたお父さんの方向感覚を、家族はまるで信用していない!各自勝手にスマートフォンで道を探しているぞー!

さあ車は駐車場を出て、南の方向へ。
どうやら細い路地を抜けて国道へ出る様子。
そこに対向車がやってきたぞー!お互い一歩もひかない!ひくのはお前だというばかりにどんどん近づいて行く!
ここで対向車が路肩に寄せて止まった−!トラブルかー!いや大丈夫だ!どうやら道を譲ってくれた模様だ!
ゆっくりとお父さんが運転する自動車が横を抜けて、ここは何かしらのお礼を伝えたいところ。
ぶぶー!
あーっと閑静な住宅街に鳴り響く大きく長いクラクション!手が滑ってしまったかー!近所の人が何事かと窓を開ける!さあ自動車は急発進だ−!

渋滞する国道を抜けて、自動車はインターチェンジへ。
割引率の下がった高速道路を嫌がるお母さんをなだめてまで使う高速道路で、渋滞での遅れを挽回したいところ。
週末だというのに、意外にも高速道路は快調!この選択には車内でのお父さんの人気もうなぎ登りだー!
おや?後方から猛スピードで近づいてくる自動車があるぞ?
白と黒のツートンカラーに、赤いランプ。
あーっと!セーフティーカーだ!セーフティーカーが本線に投入されました!
お父さんの車をサービスエリアにピットインさせました−!
車内は騒然としております!
止まる自動車!近づくスタッフ!どうなってしまうのかー!

「運転手さん。免許証見せて、それと・・・そのうるさいの、何?」

2014年3月22日土曜日

アレジェットの盲点。

妻は、昆虫類が大変苦手である。
アパートの階段で死んだセミの足でも落ちていようものなら「実家に帰らせて頂きます」状態である。
死んでいるなら動かないしコワクナイだろうと思うのだが、妻曰く「あなたは人の足が落ちていたら気持ち悪くないのか」だそうだ。

なかでも最も苦手な物は、やはりあの台所や水回りでみかけることもある、あの黒光りする昆虫である。
恐ろしさのあまりその名前すら口に出来ない妻は、「黒い悪魔」と呼んでいる。

昔、そんなに苦手ならばと、アレジェットを購入して渡したところ、拒絶されたことがある。
妻曰く「イラストが怖くて触れない!」だそうだ。

いや、あの、イラストだから。
写真とかじゃないし、なんかかわいらしく描いてあるから。
と説得を試みるのだが、全く以て受け入れられない。
もちろん、アレホイホイなど以ての外。
その中に居るかもしれないという恐怖で近づけなくなるそうだ。
言われてみれば、アレホイホイは、いったん呼び寄せるための物ではある。

苦手な人にとっては、対策のための道具にすら近づけない場合がある。
某業界にとっても肝に銘じておくべきかもしれない。
なんでもIT化しても、使うのが人間である以上、感情には勝てないのだ。

もちろん、私にも怖い物がある。
妻同様にその名前すら口に出来ないのだが、そのなんていうか、あの、方眼紙ソフトが怖い。

2014年3月21日金曜日

「はいどーもー!運用担当です!」
「こんにちはー!保守担当です!」
「元気ですかー!サポートセンター担当です!」

皆さんは、どのようなお集まりで?

「僕たちは、休日の予定が人と会わないエンジニアです!よろしくお願いします!」

はい。
今日は皆さんとゆっくりお話しが出来るように、特別な場所を用意してありますよ。
こちらの部屋へどうぞ。

「ここは?」

電波暗室です。
ここでは全ての携帯電話が圏外になります。
なんの割り込みもなくゆっくりとお話しが聞けますよ。

「いやー!」
「やめろー!」
「出せ!いますぐここから出せ!」
「留守電があふれるー!」
「電話が繋がらなかった理由報告書.xlsが必要になる−!」
「未読メールが4桁に!」
「対応中ですの返信だけでも迅速に!」
「あの子は・・・あの子は・・・朝のバッチ処理で必ず人の手が必要なんだ・・・」

あんたら、死ぬ前に辞めろ。

2014年3月20日木曜日

汚れているのは世界ではなく俺の目だった。

1時間ほど新人君に仕事の仕方を教えて言われたこと。

「すごいですね!なんでそんなこと分かるんですか!どの本にも載ってませんでした!」
「あー、仕様書がなくてソースコードが仕様、みたいな泥臭い仕事をしてると、勘が身につくんだよ」
「え・・・仕様書がなくて・・・ソースコードから把握するんですか」
「そう。割とある話だよ。いわゆる業界の闇。まだ新人君に話すには早かったかな」
「そんなことないです!すごくかっこいいです!それ!」
「は?」
「だってソースコードが読めないと出来ないじゃないですか!そんなこと!なんていうか、プロフェッショナルです!すごいです!」

この業界に、はや10年。
あたい、随分と汚れちまったみたい。

2014年3月19日水曜日

IT業界はドラマより奇なり。

〜 ドラマや映画でよくあるシーン 〜
「へっへっへ。じゃあ、この事実が公表されてもいいんだな!」
「ま、待ってくれ!金なら出す!なにが望みだ!」
「そういう問題じゃねえんだよ!」

〜 システム開発でよくあるシーン 〜
「へっへっへ。こんな仕様じゃあ、御社の業務システムがどうなってもいいんだな!
「ま、待ってくれ!金なら出せない!なんとかしろ!」
「またですか・・・」

2014年3月18日火曜日

部屋とワイマックスと私

数年前から、ひとつの場所に短い期間しか住まない生活をしているので、自宅に回線を引くといろいろ面倒なことになる。
そこで、自宅には回線をひかず、インターネット接続は全てWimaxを使用している。

さて、私にとって5台目となるWimaxの端末は、初のWimax2+対応のHWD14だ。

このHWD14は、AndroidOSがベースという、なぜか妙な汗が出る端末だ。
契約した際にもスタッフの方から「とにかくまずはソフトウエアアップデートしてください」と念を押されたのも、なかなかの臨場感だ。言われたとおり操作すると、「電池が残量不足です。充電してください」と表示されたが。

端末にタッチパネルディスプレイがあって、簡易的な設定が操作できるのは大変便利なのだが、「アプリケーションが応答していません」という表示を何度か見た。
なんとなく、モバイルWi-Fiルータでインターネットにつないでいるというより、すごく機能の少ない激安スマートフォンでテザリングしているという感覚になれること請け合いだ。

2週間ほど使っていて、困ったことがある。
不定期にDNSを見失い、ドメインが引けなくなるのだ。
そのときにスマートフォンからHWD14の設定画面にログインすると、こうなっている。

プロバイダのDNSのIPアドレスを自動的に取得する欄が「0.0.0.0」となっている。

または、こうなる場合もある。
DNSのIPアドレスが不明となっている。

この現象が発生すると、ぶら下がっている機器からは、ドメインネームで接続が出来ないので、ほぼ何も出来ない。
グローバルIPアドレスを直接設定すれば説読は出来るのだが、あまりにあんまりだ。

現象が発生してから一晩放っておいたことがあるが、0.0.0.0のままで改善しなかった。
HWD14を再起動するまで復旧したことはない。

再起動しても、また数分で減少が発生することもあれば、数時間後のこともある。
発生のトリガーが分からないまま、現象は一日10回程度発生し続けた。

サポートセンターや店頭のスタッフの方は大変丁寧に対応してくださり、初期化をしたが改善せず、結局機器の交換となった。

交換後2時間でまた現象が発生したことから、どうやら個別の問題ではないようだが。

さて、対処方法だが、根本的な対応方法はまだ見付けられていない。
絆創膏を貼るかのごとく対応方法を2つ見付けた。

(1)
DHCPをオフにし、接続する機器はIPアドレスを固定にする。
その上で、接続する機器のDNSをGoogleのDNS(他にあれば何でも良い)にする。
お馴染みのプライマリが「8.8.8.8」セカンダリが「8.8.4.4」だ。

(2)
HWD14のDHCP設定でDNS設定を「ダイナミック」から「スタティック」に変更し、GoogleのDNS(他にあれば何でも良い)にする。(下記参照)
ちなみにこの設定にしても、HWD14の情報表示画面では、プロバイダのDNSが表示されるという謎の挙動をする。
従って、しばらくすると「0.0.0.0」や「不明」という表示なるが、問題なくドメインは引ける。なにを言っているか分からないと思うが、俺もなにがどうなっているのか分からない。

IPアドレスは俺が振る!という方は(1)を、自宅でまでエクセル方眼紙でIPアドレスを管理するのなんてゴメンだという方は(2)をオススメする。

補足しておくと、2014年3月14日にリリースされたソフトウエアアップデート適用後も、私の環境では現象が発生している。
上記の方法で、今のところ問題はないが・・・。

ああ、2年間もこの子とやっていけるだろうか。

※2014年4月5日追記
DHCPを切る対応をすると、マニュアルにあるURLではHWD14の設定画面に繋がらなくなる場合がある。そのときはブラウザのURLに「192.168.100.1」として接続すると設定画面が表示されるはず。

2014年3月17日月曜日

面接で必ず尋ねることがあるのだけど、履歴書に欄を作ってくれないかな。

緊張した面持ちでの自己PR。
うん。そうだね。
君の得意な事はよくわかった。これまで何を達成してきたかもよくわかったよ。

一通りの話を伺った後で、履歴書や経歴書には書いていないので、必ず尋ねることがある。

あなたがこれまでにした中で記憶に残っている失敗は、なんですか。

これを尋ねる理由は、大きくは4つかある。
・あなたはこれまでに、何を任されてきたか
・あなたは、その中でなにをやろうとしたのか
・あなたは、その失敗から何を得たのか

最後に、最も大切な理由は、これ。
・どのようなことを失敗だと思うのか

これから一緒に仕事をするにあたって、何を失敗だと思うかの価値観を合わせていないと、コミュニケーションが絶対にうまくいかない。
凡ミスを叱責しようにも「私は何故怒られているのですか?」の表情を出されては、伝える言葉もない。
なぜ報告しなかったのかを問おうにも、「失敗と思っていませんでした」が理由では、悪意がないだけに直しようがない。

世の中には成功談が溢れているので、自己PRはある程度取り繕えるのだが、失敗談は本人の価値観に近づけるように思っている。

もちろん、ブログのような場で手の内を明かすということは、別のアプローチで本人の価値観に近づく方法があるからわなわけだが。

「ここに金脈がある」などと話す奴はいない。
「ここに金脈があった」を話す奴は大勢いる。
成功談ビジネスに振り回されるな。

面接する側と面接される側の約束だよっ。

2014年3月16日日曜日

ノイズではないと。

通勤中や長時間の移動中などは、イヤホンでポッドキャストや音楽を聴いている。
音楽はまだいいのだが、ポッドキャストは割と騒音がある場所では、ボリュームを上げなくてはよく聞き取れず、あまりボリュームを上げると耳への負担や周囲への気遣いが気になっていた。

どうも伝え聞くところでは、世の中にはノイズキャンセリングヘッドフォンなるものがあるらしい。
単語が長くてどこで切ったらいいのか良く分からないが、想像するに、ノイズキャンセリングヘッドというものが付いた電話機なんだろう。

手元にあるイヤホンが壊れたわけでもないし、大変申し訳ないが購入する気もなく家電量販店に試聴にに行った。

「いらっしゃいませー」
「あ、すみません。ノイズキャンセリングヘッドが聴いてみたいんですが」
「お二階に上がられてまして、左手でーす」

エスカレーターで二階へ。
左手でーすの方向へ歩いて行くと、いくつか展示してあった。
どれも試聴できるようだ。
さっそく両耳に装着して、展示されているプレイヤーの再生ボタンを押す。

よくわからない。

ああ、ノイズキャンセル機能をオンオフするスイッチがあるのか。なるほど。
・・・オンになってるじゃねえか!
オフにしてみよう。
心なしか、店内のBGMが大きく聞こえるようになった。
もう一度オンにする。
心なしか、店内のBGMが小さく聞こえるようになった。
なるほど。これがノイズキャンセリングヘッドフォンか。
直後、右から予期しない音が。
「いかがですかー?周囲の音が聞こえないと思うんですけどー」

耳からヘッドフォンを外し、元あった場所に片付けながら、右を向く。
「ええ、そうですね。すごい効果です。驚きました」

閻魔様、俺の舌は抜いてもおいしくないですよ。

※補足。
 人の声はキャンセルせずに聞こえるようになっているのだそうです。
 他の店員さんの声は聞こえなくなったので、たぶん何人かロボ。

2014年3月15日土曜日

雨に狼狽えれば。

傘をさすか、ささないか。
見えるところなら傘をささずに走ろうかなという程度の雨が、街灯の下で徐々に強くなっていた。
一駅歩かなければならなかったので、カバンから折りたたみ傘を出して組み立てながら歩いてると、西洋風の外国の方に話しかけられた。

「アー」
「はい?」
「コノアメハ・・・」
「はいはい」
「シトシトデスカ?ザーザーデスカ?」

とっさにどう答えたらいいか悩んだが、持ち前の英語力で答えた。

「Turn over the bucket!Turn over the bucket!」(バケツをひっくり返す)
「ザーザーデスカ。アリガトウゴザイマス」

俺の英語、Theしか通じてない。

その夜。
身体は雨に濡れたが、枕は別の何かに濡れたという。
ちくしょう。

2014年3月14日金曜日

プログラムを書くことを仕事とする人へ。

「現場」と呼ばれる所に長く居ると「プログラムを書くとお金になる」と勘違いすることがあるから気をつけろ。

「コンピュータが人間に取って有益な動作をするとお金になりやすい」が正解だからな。
「現場」は、お金になる仕組みを考えた奴の手と足になっておこぼれを貰う所だ。

お金にならないプログラムは、何千行何万行書いたところで金にはならん。

忘れるな。

どれだけ優れた金脈を掘る技術を持っていてもお金にはならない。地下から金を採掘し、正規の方法で市場に送り出して初めて金は価値を持ち、お金になる。

奴隷が鎖の自慢してんじゃねえ。
コンピュータを操る仕事なら、生み出した価値を自慢しろ。

2014年3月13日木曜日

人日プロレス ー2014開幕戦ー

カーン!

「さあ始業の合図です!まずはクライアントから、早くもシステムエンジニアに強烈な一撃!いかがですか、解説のかけなびさん」
「上段へのキックオフですね。かなり手慣れています。早くも見積もりになかった仕様が飛び交っています」

「おおっと!システムエンジニアも負けていない!細かな技を多く出して隙を与えない!」
「かなり粒度の細かいWBSです。序盤戦にしては、やりすぎです」

「専門用語の羅列におののいたクライアント、いったん距離を取ります」
「これだけ距離を取ると、フェイスツーフェイスの打ち合わせは難しいですね。会議を電話やテレビ電話に切り替えると、24時間捕まりますので、避けたいところですが」

「すかさずシステムエンジニアがクライアントの懐に飛び込む!これは?!」
「要求仕様の漏れを突いた、追加予算の見積もりですね。懐に飛び込むという意味を勘違いしているようです」

「しかしクライアント一歩も引かない!ない袖は振れぬとばかりに両手を天高く上げている!」
「一見お手上げのように見えますが、一度挙げた手は振り下ろされますからね、落としどころによっては・・・」

「あー!場外に待機ししていたPGだ!PGに火の粉がかかる!」
「味方だと思っていたシステムエンジニアからもハッパをかけられているようですが」

「おっと?PGが何か叫んでいるぞ?なにか秘策があるのか?なに?ノーデバッグ?ノーデバッグで間に合わせる気だー!」
「いけません。その場しのぎは後で効いてきます」

「あー!クライアントからは品質に自信があるようだと言われ、システムエンジニアからはそれぐらいテストしとけと言われている−!」
「長い戦いになりそうですね」

「ここでシステムエンジニア、増員を計ります!2階の客席に対して”オフショア!オフショア!”とコールを要求している!」
「スマイルオフショア・・・あ、いや、なんでもないです」

「今度は1階の客席に対して“ニアショア!ニアショア!”と叫んでいるぞー!」
「なにがしたいんでしょうか。もう自分がやればいいと思うんですが」

「ここまで腕を組んで黙って見ていたクライアント!我慢の限界とばかりに立ち上がりました!」
「まずいですね。まだ検収の話は出来ていませんよ」

「どうやら、納期の遅れに対し、機能追加を持ちかけていたようだ。しかも、以前から言っていたと前置詞が付いているぞー!」
「議事録があるといいのですが」

「システムエンジニア、すかさず議事録を・・・議事録を・・・”20131224_1930_議事録_最新_のコピー.xlsx”だー!」
「あの人達クリスマスからこんなことやってるんですか」

「だがしかし!クライアントの環境はExcel2003だ!xlsxファイルが開けないぞ−!」
「PDFにしていない時点で勝負ありましたね」
「さあ、開発チームの反撃・・・あーっとここで放送時間が来たようです。続きはまた来週!」

「いや、続かないでしょ、これ」
「皆さんさようならー!」

2014年3月12日水曜日

腐ったモノは捨てて作り直すしかない。

昔、城を作った無名の大工は、自分名前が刻まれた大事な大工道具を、わざと屋根裏に忘れることがあったそうだ。
残らない自分の名前を、誰に知られることもなく城に残す。

初めてこのことを知ったときは、自分の名前が残らない悔しさが原動力となった行動かと思っていた。
十年が経ち、いま改めて思うのは、悔しさより強い想いを感じるということだ。

大工は、自分の名前を残す城に、いい加減な仕事が出来るだろうか。
自分の全力を出し切る仕事だから、誇りを持って名前を残したのではないか。
城の建設ラッシュからは数百年経ったが、人間が仕事をして生きて行くことに変わりは無い。
名前を残したいと思えるような仕事をしよう。
そして、名前を残せる仕組みを作ろう。

自分の名刺も出せないような暗黙のルールのがある世界から、良い物はできない。
絶対にだ。

手を動かす者は誇れる仕事をし、手を動かした者が誇りを持てる仕組みを作る。
当たり前としか思えないのだが、だからこそ現実がそうなっていないことが不自然で不愉快だ。

一度腐ったモノは元には戻らない。捨てて作り直すしかない。


2014年3月11日火曜日

AppleのCarPlayにできることは、日本製のカーナビにはできる。だからヤバい。

AppleからiOS in the Carとして噂されていた、iPhoneと自動車の連携機能であるCarPlayが発表されました

Appleのサイトや、ニュースサイトで多く公開され話題になりましたので、機能やご存じの方も多いと思います。
そして多くの方が感じたのではないでしょうか。
少なくとも私は感じました。
「それ、日本のカーナビではもうできてる」

そして思いました。
「カーナビとiPhoneをLithningケーブルでつなぐ必要があるとか、不便だから普及しないのでは」

いやちょっと待てよ。というのが今回のブログの内容です。
考えてみると、まずいです。
この状況は、とてもまずいです。

私が使っている携帯電話は俗に言うガラケーですが、まあちょっと見てやってください。



前半の写真の操作は、もともとSH-06Aが持っている機能です。
後半のTwitterクライアントは、ダウンロードしたiアプリ「Jigtwi」です。

このSH-06Aが発売された2009年6月は、iPhone3GSの発売とほぼ同時期です。
この携帯電話を持っていた私は思いました。
「iPhone?それ、日本の携帯電話でもうできてる。おサイフケータイや赤外線がないとか不便」

その結果がどうなったかは、2014年に生きている皆さんはご存じの通りです。

だからこそ、CarPlayを見て「それ、日本のカーナビはもうできてる」と感じたのはまずいんです。

最近は、スマートフォンに対抗する意味もあるのでしょうか、カーナビのサポートも手厚くなりました。
愛車のカーナビは3年間の地図アップデート無料サービスが付いてきました。
地図が毎月新しくなります。もうスマートフォンにだって負けてません。
パソコンでSDカードにダウンロードし、カーナビにセットすると、アップデートが始まります。

ほら便利。

・・・ え?

えー!

15分ほどで目的地に付いた後は、カーナビのアップデートのために40分間エンジンを切れませんでした。

自動車にカーナビが搭載されているのは、自動車を運転するときに使うからです。
それ以外の時に使わないから、自動車に搭載されていれば良いのです。
自動車に適したサイズ、運転手に適したインタフェースを備えれば良いのです。

いいえ。
技術的制約で選択肢がなかったために、そうだっただけです。
機械のある場所に人が行っていただけのことです。

人が常に身につけるという道具では、メガネ、腕時計に続く発明品と言われている携帯電話やスマートフォンでが、人に付いて来る時代になりました。
わざわざ人が行く場所で機械が待っている必要がなくなったのです。
アップデートのためにガソリンを使って人が待たされるなんて滑稽なことはなくなるのです。

CDを自動車に持って行っていたのは、自動車で音楽を聴くためです。
YoutubeでBGMを垂れ流すことが当たり前の世代には、カーナビ内のHDDへの録音など理解できないでしょう。

もちろん、自動車に乗る都度LightningケーブルでiPhoneを接続するのは手間です。
しかし、ヘビーユーザーほどiPhoneのバッテリーの持続時間に不安を感じており、チャンスがあれば充電する習慣が身についています。
見慣れた画面と操作がカーナビの画面に表示されるだけであれば手間かも知れませんが、充電するのはもはや習慣です。
なぜならそこにLightningケーブルがあるのですから。
もしかしてiOS7のバッテリー持続力の悪さは、人々を教育させるためだったのではないかと思うほどうまくできた仕組みです。

将来的に、自動車の鍵がBluetoothLowEnergyで、iPhoneと自動車が通信することで実現され、所有者が近づいただけで鍵が開閉されたり、所有者の場所まで自動的に走ってきたりすると、もうあなた。

あの時のガラケーとは違う。
そう願ってます。
ガラケーに携わった者として。

2014年3月10日月曜日

検討むなしく。

LINEスタンプの個人解禁と聞いて、そりゃあ検討しましたよ。
かけなびさんのスタンプ化。
いまのところ、無期延期です。
理由は、ネタ帳をご覧頂いた方が早いです。


来世のかけなびさんにご期待ください。

2014年3月9日日曜日

あなたが私にくれた物。

最近は、TODOリストはスマートフォンで管理する事が多くなった。
小さな事でも、思いついたときに入力しておけば適切なタイミングで通知してくれる。

そんな愛用のTODOリストアプリを使い始めて半年になる。
毎日TODOをこなしていくとかなりの数になったらしく、アプリが祝ってくれた。
お祝いはクーポンらしい。
通信時間と思われる数秒の間の後、クーポンが画面に表示された。



おい待て!コンタクトさん!
厳選した結果メガネになってるじゃねえか!
そこはコンタクトレンズじゃないのか!
お前、その身体じゃメガネかけられないから要らないだけだろ!
っていうか、その身体だと間違いなくドライアイになるぞ!

ぜえぜえ。はあはあ。
話をまとめよう。
トドのつまり、これは広告ビジネスなのね。
そう、TODOだけにトドのつまり。