「さあ始業の合図です!まずはクライアントから、早くもシステムエンジニアに強烈な一撃!いかがですか、解説のかけなびさん」
「上段へのキックオフですね。かなり手慣れています。早くも見積もりになかった仕様が飛び交っています」
「上段へのキックオフですね。かなり手慣れています。早くも見積もりになかった仕様が飛び交っています」
「おおっと!システムエンジニアも負けていない!細かな技を多く出して隙を与えない!」
「かなり粒度の細かいWBSです。序盤戦にしては、やりすぎです」
「専門用語の羅列におののいたクライアント、いったん距離を取ります」
「これだけ距離を取ると、フェイスツーフェイスの打ち合わせは難しいですね。会議を電話やテレビ電話に切り替えると、24時間捕まりますので、避けたいところですが」
「すかさずシステムエンジニアがクライアントの懐に飛び込む!これは?!」
「要求仕様の漏れを突いた、追加予算の見積もりですね。懐に飛び込むという意味を勘違いしているようです」
「しかしクライアント一歩も引かない!ない袖は振れぬとばかりに両手を天高く上げている!」
「一見お手上げのように見えますが、一度挙げた手は振り下ろされますからね、落としどころによっては・・・」
「あー!場外に待機ししていたPGだ!PGに火の粉がかかる!」
「味方だと思っていたシステムエンジニアからもハッパをかけられているようですが」
「おっと?PGが何か叫んでいるぞ?なにか秘策があるのか?なに?ノーデバッグ?ノーデバッグで間に合わせる気だー!」
「いけません。その場しのぎは後で効いてきます」
「あー!クライアントからは品質に自信があるようだと言われ、システムエンジニアからはそれぐらいテストしとけと言われている−!」
「長い戦いになりそうですね」
「ここでシステムエンジニア、増員を計ります!2階の客席に対して”オフショア!オフショア!”とコールを要求している!」
「スマイルオフショア・・・あ、いや、なんでもないです」
「今度は1階の客席に対して“ニアショア!ニアショア!”と叫んでいるぞー!」
「なにがしたいんでしょうか。もう自分がやればいいと思うんですが」
「ここまで腕を組んで黙って見ていたクライアント!我慢の限界とばかりに立ち上がりました!」
「まずいですね。まだ検収の話は出来ていませんよ」
「どうやら、納期の遅れに対し、機能追加を持ちかけていたようだ。しかも、以前から言っていたと前置詞が付いているぞー!」
「議事録があるといいのですが」
「システムエンジニア、すかさず議事録を・・・議事録を・・・”20131224_1930_議事録_最新_のコピー.xlsx”だー!」
「あの人達クリスマスからこんなことやってるんですか」
「だがしかし!クライアントの環境はExcel2003だ!xlsxファイルが開けないぞ−!」
「PDFにしていない時点で勝負ありましたね」
「さあ、開発チームの反撃・・・あーっとここで放送時間が来たようです。続きはまた来週!」
「いや、続かないでしょ、これ」
「皆さんさようならー!」
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