2013年10月4日金曜日

タダのブラウザですから。

PC用ブラウザとして、シェアを伸ばし続ける、Chrome。
そのバージョン30が公開された。
ちなみにChromeは「スピード、シンプル、セキュリティの 3 つに重点を置いて開発されたブラウザ」だそうだ。

ところで、新機能として、画像を右クリックしてGoogleの画像検索が出来るようになったことはご存じだろうか。


これまでもGoogleでは画像検索を提供していたが、検索のためには、画像を手元の環境からブラウザにドラッグするなどの操作が必要だった。
Chromeは、この機能のショートカットを提供したことになる。

早速「類似画像を検索するのに便利」とか「パクリ画像検出装置」などと言われており、概ね歓迎されている機能のようだ。
Chromeが実装する新機能は、ユーザーに「あって当然の機能」として受け入れられる事が多く、いずれブラウザの中で類似画像を検索するのは当然の操作になるのかもしれない。
URLを入力するための欄で、検索が出来ることに違和感がなくなったように。

ところで、このショートカットは、ある事をユーザーに意識させない。
検索のために画像をGoogleに提供しているということだ。
単語で検索するとき、もちろん全て記録されている。
果たして画像を検索する場合は、どうだろうか。

Google画像検索の説明には以下の文言がある。


Google によるユーザーが送信した画像と URL の使用
[画像で検索] 機能を使用した場合、アップロードした画像や送信した URL はすべて Google が保管し、プライバシー ポリシーに従って処理されます。Google はこうした画像や URL を、サービスを提供、改善する目的にのみ使用します。


画像検索は応用範囲が広い。
例えば、誰かの顔写真を検索すれば、似ている芸能人が表示されるかもしれない。場合によっては、街角で撮影した人の名前が分かるかも知れない。

機能としての便利さ、結果のインパクトの大きさから、気軽に使いたい機能ではある。
その上で、個人的には、公になっては困る画像を基に検索することは、お勧め出来ない。
頭の片隅に置いて頂ければ幸いだ。

ブラウザは、とても高度な技術が必要なソフトウエアだ。
それが無料で提供にされるようになった時。
我々はその意味をもっと真剣に考えるべきだった。

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