この投稿は「広島弁 Advent Calendar 2013」の9日目の記事です。
筆者は広島の生まれである。
いや、正確には、広島で誘拐されたと両親からは聞いている。
ちなみに、弟は広島で拾われたと聞いてる。
現実として、その名残が兄弟の名前に残してある辺り、とんでもないリアリティである。
父親が転勤族であったため、広島で育った期間は長くはない。
おかげで、何が広島でしか通じない方言であり、何が広島以外でも通じる共通語であるのかは、身を以て理解していた。
九州の某大学に進学したころ、Windows95が発売され、インターネット時代が到来した。
人は、新しく自由な物を手に入れると、何をして良いかわからなくなる。
小学生の頃、初めて国語辞典を与えられた筆者は、何をしたら良いかわからなくなり、毎日毎日スイカの項目を引いていた程だ。
きっとインターネットは世界を変える。
だが、いま目の前にあるパソコンで、何をしたら良いのか。
悩んだ挙げ句、広島弁について調べることとなる。
そして、運命のWebにたどり着く。
バーチャル達川君である。
黒い背景の左上に「Sorry , This site is Japanese only.」と書くのがオシャレとされていたその時代に、「Sorry, HIROSHIMABEN only.」である。
それ、英語で書く必要あるのか。大きなショックであったことを覚えている。
今回、広島弁AdventCalenderに参加させて頂くにあたり、最初に思い出したバーチャル達川君について書こうと決めていたのだが、予期しない事態が2つ発生した。
ひとつめは、上記のバーチャル達川君が「バージョンアップを兼ねてお引っ越ししたんじゃ!」と書いてあるが、これを押すと404 NOT FOUNDであることだ。
バージョンアップした方が行方不明で、バージョンアップ前が残っている。いかにも20世紀のインターネットである。
ふたつめは、バーチャル達川君を検索したら、ソーシャル達川君が見つかったことである。
筆者にとっては、大きな発見であった。
なによりもこのサイトの最大の特徴は、最も目立つボタンが「消すけえね」であることだろう。この目立ち方では、書いた文章を消すのか、押した人間を消すのか分からない。まさに仁義なき戦いである。
さて、広島出身者の方で、広島県外の方とコミュニケーションを取る必要がある方には、先駆者として、人柱として、3つのアドバイスを差し上げたい。
1・「はぶてる」は通じない。共通語では「ふてくされる」らしいが、全然しっくり来ない。筆者はこの事実に、はぶてた。
2・「えー、ちょっと広島弁で話してみてよー」と言われても気軽に話すべきではない。周囲の反応は「なんか思ったのと違う」となりがちだ。仁義なき戦いあたりに要因がありそうだが、目下調査中である。
3・広島で英語を習得する際には、教師をよく選ぶべきだ。「広島弁のイントネーションで英語を話す人」を教師としてはならない。カタカナ英語より通じなかった。
広島弁に、ぶち幸あれ。
広島弁AdventCalenderじゃけど、ちいと日が空いて、anpunchさんが担当するけえね。
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