2015年12月19日土曜日

いいえ私は巨人ファンの男。

カープとメガフォンと私 Advent Calendar 2015 の18日目です。

智ちに働けば角かどが立つ。情じょうに棹さおさせば流される。意地を通とおせば窮屈きゅうくつだ。とかくに人の世は住みにくい。

住みにくい。
なぜ私は広島に生を受け、広島に住みながら、東京読売巨人軍のファンなのか。

ファミコン初の野球ゲームである「ベースボール」にすら、「対戦相手を必ずGにする裏技(STARTを押しながらAボタン)」があるぐらい、巨人ファンとアンチ巨人の戦いの歴史は長く深い。
なお、「ベースボール」における他の裏技は、ほぼバグであることから、唯一の意図的な裏技がこれである。
制作陣の強い意思を感じる。

さらに言うならば、このAdvent Calendarも書きにくい。
むしろ書いて良いのか。
メガドライブ型スマートフォンの画像でも作って、「いやー、これがほんとのメガドラ型スマートフォン、そうメガフォンですねー」とかでお茶を濁すことが平和的解決ではないのか。

なぜ私が巨人ファンなのかはさておき、幼少期から地方を転々としながら成長した過程で得た知見がある。
野球のテレビゲームにおいては、実際の広島カープファンの数に対し、広島カープを使うプレイヤーが多いのだ。
つまり、特に広島カープのファンではないが、野球ゲームをするときは広島カープを選択するというプレイヤーが多いということだ。

各社の野球のテレビゲームが群雄割拠していた、1988年頃から2000年頃にかけては、特に顕著であった。
決して、当時の広島カープが強かったためにゲームプレイが有利になることからプレイヤーに人気があった、というわけではない。
この間、1991年に一度優勝しただけである。さらに言うならば、その後2015年に至るまで一度も優勝していないが。

当時の広島カープは機動力野球が強みであった。
足が速い選手が多かった。
野球のテレビゲームの基本は、打撃操作と投球操作と走塁操作だ。
このうち、打撃操作と投球操作はプレイヤーの技量が反映される。
もちろん打撃の強い選手や、お前ちょっと手の中見せてみろと言いたくなるような変化球が投球可できる選手はいる。
だが、うまいプレイヤーが操作すればホームランも量産できるし、内角低めにえぐり込むような落ちる玉をで三振が取れる。なおここで燃えプロの話はしない。
ところが走塁操作は、「走れ」「戻れ」を指示するだけで、ゲーム内の選手に設定されたパラメータのスピードで走る。
そのため、足の速い選手が多い広島カープを選ぶプレイヤーが多かった。
対戦相手と腕が互角ならが、走塁パラメータが勝負を決めるからだ。

という分析もできるのだが、実際には生え抜きの選手を大切に育てる球団の方針に惹かれているプレイヤーも多かったようだ。
なぜならば1994年に、革新的なゲームシステムを採用した「実況パワフルプロ野球'94」が登場し、プレイヤーがLRボタンを連打すれば走者の足が速くなるというゲームシステムがあったにも関わらず、広島カープを選択するプレイヤーは減らなかったからだ。

一般的には2012年頃から、全国的にカープファンが急増したとされているが、それは子供時代にテレビゲームで広島カープを選択していた人達が大人になったためではないか、と私は見ている。
人は、見るべき所はきちんと見ているのだ。
審判は見ていないこともあるけど。
それも人のすることだ。
審判は見ていないこともあるけど。

そうそう。
将棋の羽生善治さんの子供時代の写真が、必ず広島カープの帽子をかぶっているのは、彼が広島カープのファンだからというわけではない。
彼は巨人ファンだ。
えっへん。

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