2013年6月13日木曜日

たまには真面目な話を。

「報告したいと思います。
 不具合の原因は、判定する条件の不足にあったと思います。
 2時間の作業で修正可能だと思います。
 今後気をつけたいと思います。」

後輩から届いた報告メールの抜粋だ。
この現場に新人のときに配属されて4年。
私が求めている4年目の技術者が書く報告メールではなかった。
私は彼を呼び出した。

「報告メールを見たよ。直して欲しい事があるんだが、分かるかい」
「はい。条件を増やして修正します」
「そうじゃないんだ。あ、いや、それもなんだが。
 報告するときには、事実と、自分の考えを分けて書くんだ。分かるかい?」
「はあ。考え・・・ですか。
 分かりました」
「幸い、今回の修正には時間もまだある。さっきのメールを修正して再提出してごらん」

机に戻ってPCと格闘する彼の頭の上に、?マークが見えるようだった。
15分ほどすると、?マークが!マークに変わったようだ。
私のPCにメールが届いた。

「報告したいと考えます。
 不具合の原因は、判定する条件の不足にあったと考えます。
 2時間の作業で修正可能だと考えます。
 今後気をつけたいと考えます。」

悪いのは彼ではない。私の指摘の仕方が悪かったのだ。
さらに言うならば、先日まで彼の上司だった男は、報告に誤りがあると全てを報告者のせいにする男だった。
おのずと、報告に防衛戦を張るような仕事にならざるを得ない。
だからこそ彼は断定を避けたのだ。

だが、私は指摘しなければならない。
それが彼のためだからだ。
いや・・・彼のためだと、考えるからだ。

「言い方が悪かったな。
 これは客観的事実、これは主観的な判断というように書くと、君の上司は判断がしやすいね。
 読み手の立場になって書いてごらん」
「・・・はい。分かりました。やってみます」

30分でメールが届いた。

「報告します。
 不具合の原因は、判定する条件の不足にありました。(恐らく)
 2時間の作業で修正可能です。(遅れるかもしれません)
 今後気をつけます。(気をつけてはいるのですが)」

ため息で、机の上の書類が4枚ほど床に落ちた。

さて、前回の更新からずいぶん日が開いてしまった。
ありがたいことに、その間に多くの更新へのご要望を頂いた。
次回の更新は期間が空かないようにしたい、と思う。(遅れるかもしれません)

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