2014年4月2日水曜日

出すのはもちろん、相手に見せるまでが仕事の成果。

「いいから成果を見せろよ!」
と上司に言われた経験がある方は多いと思う。

「努力は成果ではない」
「経過ではなく結果を報告しろ」
という意見に対し、
「努力を認めない限り、人は育たない」
「経過から報告しなければ、良い結果には導けない」
という意見もあったりで、社会人に成り立ての頃や上司が変わった時には、混乱したものだ。

もちろん会社組織は利益を上げなければ存続は出来ないわけで、毎日しっかり勉強したら会社が大きくなりました!などという事例は、週刊誌の裏表紙ぐらいでしか見かけたことがない。

しかし社員一個人としては、まだ芽の出ていない努力や、間接的に結果に結びつく途中経過を評価はして欲しいと願うもの。

私は、この溝に悩んでいる人には、ダイエットに例えてアドバイスする。

例えば、いまあなたの体重が70kgあり、あなたの身長の割には太り気味だとする。
上司から3ヶ月後に65kgに痩せることを、仕事として与えられたとならばどうだろう。
1ヶ月経過した頃に上司が「どうなった?」と聞いたとき、全く体重が減っていなければ「成果を見せろ!」となるだろう。

ここで「食事制限も運動もがんばっているんです!」と、努力で反論したところで、溝は埋まらない。
報告すべきは、目標に対しての成果だ。
確かに体重は減っていないので、その点では目標に近づいていない。
だが、もしかしたら、脂肪が減って筋肉になったために体重が減っていないだけで、体脂肪率は減っていないか。
専門書を調べてみれば、体重変動に停滞期がある実例が掲載されているかもしれない。そこから目標に対しての予測値が立てられないか。
実は自分でも危機感を抱いて、先週から運動の仕方を変えているが、まだ成果に結びついていないことを報告していないのではないか。

ところで、上司はなぜあなたにダイエットという仕事を与えたのだろう。
痩せることは最終目的ではなく、健康管理に影響を出さないようにすることが目的の本質であったりはしないか。
それならば報告できる仮説や事実もあるのではないか。

仕事とダイエットでは「誰のために」という点で大きく異なるが、本質は似ているように思う。
上司との仕事のコミュニケーションに悩んでいる人にヒントになれば幸いだ。

過去に「じゃあ成果がでなくても良いのですね!」と笑顔になった後輩もいたが、決してそうではない。
最終目的は到達する必要がある。
その上で、途中の経過も正しく認識しよう。

さて、今夜も恐る恐る体脂肪計に載る時間だ。
会議前と同じように胃が痛む。
しかしなぜだ。なぜ胃が痛むのに食欲が減らないのだ。
仕事もダイエットも難しい。

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