2013年9月27日金曜日

窓の開かない新たな現場

貴方はもう忘れたかしら
速いパソコン サーバーにして
二人で行った 横町の現場
一緒に出ようねって言ったのに
いつも私が待たされた
アルミのキーが 芯まで冷えて
エンターキーが カタカタ鳴った
貴方は私の身体を抱いて
冷たいねって言ったのよ

若かったあの頃 何も怖くなかった
ただ貴方の見積もりが怖かった


貴方はもう捨てたのかしら
2万4千円のタブレット買って
貴方が書いた 私の似顔絵
巧く書いてねって言ったのに
いつもちっとも似てないの
窓の開かない新たな現場
三畳一間の小さな居室
貴方は私の指先見つめ
悲しいかいって聞いたのよ

若かったあの頃 何も怖くなかった
ただ貴方の有給が怖かった

2013年9月13日金曜日

いまはむかし。バグ取りの翁といふものありけり。

持ち合わせていない技術を体力でカバーしようと、ほとんど家に帰らずに携帯電話開発の仕事をしていた、7年前の俺へ。

信じてはもらえないだろうが、7年後の日本では、Appleが作った携帯電話を日本の3台キャリアが奪い合うように販売している。そう、iMacやiPodの、あのAppleだ。

携帯電話とは言ったが、ケータイとは呼ばなくなっている。電話以外の機能でコミュニケーションをし始めたから、携帯電話から電話の文字が消えて、ケータイと呼んでいた時代は消費されたんだ。

これを君に見せることが出来たなら、PDAじゃないか、というだろう。だが、そうは呼ばない。iPhoneという。

i、と付く電話機だからピンと来ただろうな。そう、君がいま使っている携帯電話の型番にもiが付いているからだ。
だけどな。i-modeには対応していないんだ。もちろん、iアプリにも対応していない。iコンシェル?iBodymo?もういい、みなまで言うな。そもそも、ドコモに対応するということだけで大ニュースになったんだ。

ああ、それからな。
赤外線通信機能もない。ワンセグもない。おサイフケータイもない。そして最新機能は、君が仕事で使っている携帯電話にも付いている指紋認証だ。

そんな物に負けるなんて、日本の携帯電話メーカーは何をやっていたんだ、と言いたい気持ちは分かるが、なにせ「大容量バッテリー搭載で2日間使えます」が売り文句になる時代だからな。徹夜している君には、なんだか申し訳なくなってきたよ。

そうそう。日本の携帯電話メーカーと言えば、NECとカシオと日立がくっついたよ。撤退したけどな。三菱電機も撤退した。SANYOは京セラに吸収された。Panasonicもいつまでやるのかわからない状況だ。
世界だってそうだ。NOKIAをMicrosoftが買収したのに、「負け犬同士」とか言われる始末。
もはや、君が知っている地図ではない。
GoogleやAppleのフラッグシップモデルは、この国にとって黒船の再来だったんだ。そう、ブラックシップ。

別に、君を絶望させたくて、こんなことを伝えたかったわけじゃないんだ。
実は7年後にまた日本でオリンピックが開催されることになってね。
7年後の俺を想像する前に、7年前の俺に伝えたいことはなんだろうと思ったんだ。
驚かせてすまなかった。

7年後の未来か。
・・・最後に君に有名な言葉を伝えて終わりにしよう。
未来へ行くならアンドロイドを待て。

2013年9月3日火曜日

Androidの顔認証が流行らない3つの理由。

これを読まれている皆さんは、スマートフォンのロック画面を有効にされていますか。
多くの方が有効にされているのではないでしょうか。
Androidではロックパターン、iOSでは数字入力がメジャーですね。




ところで、Androidでは4.0から、顔認証機能が搭載された事をご存じですか。
日常的にこの機能を使っていらっしゃる方、どれぐらいいらっしゃるんでしょうか。
私以外にお見かけしたことがないのですが。



ところで顔認証には、以前から問題が指摘されています。
「本人の顔写真があれば、認証できてしまう」点です。
実はこの問題に関し、Android4.1から地味に対応が入っています。



まばたきをしないと認証が通らないのです。
(実際に使用した写真にはモザイクは入っていません)

「まばたきをしている動画をカメラの前に映したらどうするんだ」というご指摘ありがとうございます。どうもなりません。解除されます。
セキュリティ的に弱いので顔認証が使われない、とはこれまでも言われてきました。

しかし、日常的にこの機能を使ってみて、顔認証が流行らない理由として気が付いたことがあります。

遅い
顔認証はカメラを使います。
カメラは起動に時間が必要です。
もちろん、カメラが起動すれば認証が完了ではなく、それから顔を認証してまばたきして認証できませんでs
イラッ!

暗いところで使えない
顔認証はカメラを使います。
カメラには明るさが必要です。
寝室はもちろん、夜道や、室内で自分の後ろに光源があるときなどは、明るさが足りず認証できませんでs
イラッ!


カメラアングル
顔認証はカメラを使います。
スマートフォンのフロントカメラです。
プリクラのカメラは、位置が高い場所にあります。
人の顔は、見上げた状態で上から撮影した方が若く見えるからですね。

さて、スマートフォンを持つときに、どのような高さで持ちますか。
たいてい胸の前ぐらいが多いのではないでしょうか。
その角度でフロントカメラに映るのは、うつむいた顔を下からスマートフォンの画面の明かりでぼうっと照らした、貴女の顔。
ぎゃー!
ふざけんな−!
それなくとも画面が暗転したらオッサンの顔が写る不具合をなんとかしろって言ってんだろ!
なんでわざわざ二重あごを作った自分の顔を見なあかんねん!
作らんでも二重あごあるのに!
ほっとけ!
イラッ!

と、個人的には良いところを隠してしまうほど、イラッとするところが目立つスマートフォンの顔認証でした。
やはり音声認証の方が良いと思うんですよね。写真や映像で偽装出来ないし、いくつか合い言葉を決めておけば録音にも対処出来るし。

例えば、仕事で疲れて帰りの電車を待ってる間に、スマートフォンを使いたくなったとき、残業で遅ければ周囲は暗いけど、音声認識なら安心。
「4番線電車が参ります!黄色い線から下がって下さい!」
「でさー、チョーウケルんですけどー」
「ガタンゴトンガタンゴトン」

静かな場所で認識してくだs
イラッ!

2013年9月2日月曜日

ぱぱぱぱーん!

先日、友人の結婚式と披露宴に参加して感じたこと。

写真を撮影しようとすると、拍手が出来ない。

写真を撮りたいタイミングと、拍手がしたいタイミングは、同時の場合が多い。
新郎新婦入場は、指輪交換、誓いの言葉、ぶちゅー。

デジカメやスマートフォンを構えたら拍手できなくて口惜しい。
このジレンマを解決する方法を3つ考えた。

1・手ぶれ防止機能に期待し、拍手しながら撮影する。

説明書に追記される日も近いぞ。「手ぶれ防止機能は、手ぶれを防する機能です」

2・メガネ型デバイスなどの、手を塞がない機器により撮影する。

拍手の音に負けずに叫べ「Ok, glass.Take a picture !」


3・スマートフォンのシャッターの音を、拍手の音にする。

こんなこともあろうかと、連射機能を搭載してある。

どれもイマイチだな。
やはり新郎新婦には、拍手回と、撮影回の2度ずつやって頂くしかない。
ぶちゅー。