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2014年5月12日月曜日

夢と現実の狭間。

拳銃所持の容疑で逮捕者が出て、それが3Dプリンタで作成した物ではないかということで大きなニュースになっています。

紙幣をコピーすれば罪になります。
法規制があるからです。
紙幣の場合は、有価証券偽造罪(刑法162条1項)と偽造有価証券行使等罪(刑法163条1項)の大きく二つで罰せられます。
コピーした時点で罪ですし、使っても罪という、ある意味分かりやすい構成です。

特定の個人を脅迫する文章を印刷した場合はどうなるのでしょう。
印刷しただけでは罪に罰せられないでしょうが、直接的であれ間接的であれ脅迫に用いれば罰せられるはずです。

政府内でも3Dプリンタを法規制すべきか否かで意見が割れているようです。
これまでに人類が手にしたことがない技術に対して意見が割れることは、健全だと思います。
蓄音機が発明されて一般的になるまでは、録音された著作物に対する法規制などなかったわけですから、人類が幾度となく通ってきた道です。
有識者と立法の立場にあられる方々が十分に議論して頂けることを臨みます。

私が感じたことを述べておきます。

来世紀、ドラえもんの秘密道具がひとつ発明されるたびごとに、法規制の議論をするんでしょうね。
アンキパン、何法に引っかかるんでしょうか。
複製権とか、侵害してそうですね。
早く実現してくれないと困るんですが。

2014年4月30日水曜日

技術者は幼少期のあこがれを実現するために努力しているのではないか。

子供の頃読んだ絵本では、21世紀の世界では透明なチューブの中を車が走り、道には公衆テレビ電話が並んでいました。
自動車はチューブの中を走っていないし、公衆電話というものが絶滅しそうだし、人々は無料だというのにテレビ電話を使わない未来が来てしまいました。

さて、スマートフォンの進化は止まりません。
最近のトレンドのひとつは音声操作です。
iPhone4Sから搭載されたSiri。
AndroidのGoogleNow。
WindowsPhone8.1のCortana(コルタナ)。
いかに、人間に対して話しかけているかのごとく動くかを競っています。
冗談を言う機能まで搭載し始めているようです。

ところで、上記を開発したのは全てアメリカの企業です。
一部のカーナビには搭載されているようですが、あまり日本製の製品で、話しかけて動作する製品が目立ちません。

言語的な土台が違うという点は大きそうです。
英語には漢字変換がありませんので、入力された英単語を認識して並べれば、日本語よりも意味を認識しやすいためです。
また、将来的にウエアラブル端末を製品化するための布石とも言えそうです。
画面で操作する機械は、画面を小さくすれば操作性も落ちるという難点がありますが、音声認識ならばそれはありません。腕時計やペンダントのような小さな物でも音声認識ならば操作できるでしょう。

ただ、全く別の理由があるのではないかと考えています。
いま企画や製品開発をしている世代が、幼少期にあこがれていたものの影響を受けていると考えられるのです。

アメリカで、コンピュータとコミュニケーションを取るといえば、SFドラマ「スタートレック」でしょう。
船員が胸に付けたマイクに向かって「コンピュータ」と話しかければ、コンピュータと会話が成立し、宇宙船の操作や、人や物の転送、もちろん調べ物だってしてくれます。
会話を通じて船員達をサポートします。
見た者は、大いに未来を感じたことでしょう。

彼らに取ってコンピュータと会話をすることは、幼少期に刷り込まれた憧れなのではないでしょうか。

さて、日本に話題を移します。
日本で、コンピュータとコミュニケーションを取るといえば、鉄腕アトムでありドラえもんでしょう。
人の形をし人と同じように暮らすコンピュータです。
たしかに会話も出来るのですが、サポートというよりは、お友達のような感覚が印象に残っています。

だからこそ音声認識で機械に命令する技術よりは、ASIMOなどの人型ロボットの技術が発展した、と考えています。

人間が発明してきた数ある道具は、人間の肉体的能力を拡張させるためのものです。
コンピュータは有史以来初の判断と記憶能力の拡張です。
どう使ってよいかわからないならば、無意識のうちに子供の頃憧れていた未来を実現するために技術を進化させることも、あるかもしれません。

今となってみれば笑い話のような、透明なチューブの中の車や、公衆テレビ電話だって、子供が未来に憧れて希望を抱くには大切なことだったのです。
子供が未来に憧れて自分で道を切り開こうと努力する。
そのような世界であり続けて欲しいと願わずにはいられません。

…というわけで…聞こえますか…技術者の皆さん…アンキパンを…アンキパンを作るのです…あれこそが最高のUIであり…唯一の私の資格試験対さk

2014年4月27日日曜日

都営バスがWi-FIサービスを始めたが、車内や周囲のWi-Fiによる位置情報特定はどうなるんだろう。

スマートフォンの地図アプリ上に現在地を表示させるためには、何らかの方法でスマートフォンが現在地を知らなければならない。
ご存じの方も多いと思うが、これは大きく3つの技術が使われている。

・GPS(A-GPS)
・Wi−Fi情報
・基地局情報

それぞれに一長一短があるので補完し合うようにして現在地を特定している。
加速度センサーで補完する話もあったりするが、詳細は大変長くなるので割愛する。

今回取り上げるのは、「Wi-Fi情報」に関してだ。
Wi-Fiの利便性と関連機器の価格低下に伴い、無秩序にあふれかえっている。
今や普段の生活圏内において、なにかしらのWi-Fiの電波が見当たらない場所の方が少ないという方も多いだろう。
個人家庭には既に行き渡った感があるが、外国からの観光客誘致という大義名分や、携帯電話網からのオフロードという理由もあり、今後も増加は止まらないだろう。

そんな無秩序さに拍車を掛けるべく、新たな仲間が加わった。
docomoの協力による提供であるから、バスに携帯電話の通信網と接続する基地局を持ち、車内にはWi-Fiを提供するということだろう。

先日早速使用しようとしたが、バス乗車後にWi-Fi接続を行うと、Webには使用申し込み画面が強制的に表示され、同意ボタンの上に表示された小さな文字を読んでいる間に目的地に到着して下車してしまい、未だ使用出来ていない。
車に酔ったのは久しぶりだ。
運転士の方が大変丁寧に運転してくださっていたのが印象に残った。

話は位置情報の技術に戻る。
Wi-Fiから位置情報を特定するのは、Wi-Fiの位置が変わらない事を前提としている。
つまり、「○○県××市△△町で、AというSSID(又はMACアドレス)をキャッチした」ということをデータベース化しておけば、「AというSSID(又はMACアドレス)がキャッチできるということは、現在地は○○県××市△△町だ」ということだ。
ここで、AというSSIDが移動してしまっては、行く先々が○○県××市△△町になってしまう。

現実問題として、前職で使っていたモバイルWi-FIルータは、前職の事務所がある位置情報として登録されてしまったらしく、営業に行く先々で位置情報を混乱させていた。
Googleではこういった事態やプライバシーの問題を避けるべく「SSID名の最後に _nomap と付けて貰えれば位置情報登録しない」としている。

さて、都営バスが始めたサービスだが、SSIDは「Toei_Bus_Free_Wi-Fi」である。
繰り返しになるが、Wi-Fiからの位置情報特定は、Wi-Fiが移動しないことが前提だ。

類似のサービスである新幹線の車内Wi-Fiは、車外にほとんど漏れない上に、路線沿いに道路や民家は接近していない。周囲で位置情報を誤判定させる要因は少ないと思われる。

だが、路線バスがWi-Fiを吹きながら動くとなると、話は別なのではないか。
外国からの観光客に向けたサービスが、位置情報サービスを混乱させるという、これからの観光にとっては打撃となるであろう事態を引き起こさない事を願う。

なお、私が試した範囲においてだが、バス車内はそもそもGPSが入りにくいため、スマートフォンはWi-Fiの情報を優先させるような動作をした。つまり発車してから、地図上ではほとんど動かないままバスは終点に到着した。
ちっ。Ingressが捗ると思ったのに。

2014年4月8日火曜日

HWD14がお茶目で困る。

先だって「部屋とワイマックスと私」でも触れたが、いまの私にとってインターネットと繋がる唯一のゲートは、Wimax2+端末であるHWD14だ。
私が購入したのは2014年3月であったのだが、2013年の発売当初のソフトウエアの品質は褒められたものではなく、それから数回のアップデートがされようやく安定してきたというのが世間の評価のようだ。
確かに購入初日にスタッフの方に、なによりもまずソフトウエアアップデートをしてくださいといわれたのを覚えているし、そのようにした。

ところで、さきほどからカバンの中でがんばっているはずのHWD14のWi-fiの電波が見つからない。
取り出して見ると原因が分かった。
Application Not Responding・・・通称ANR・・・まさかお前とこんなところで会うとはな。
いやしかしGooglePlayに非対応のAndroidが名乗れそうで名乗れないソフトウエアがANRを起こすとは、意表を突かれた。
しかも「設定(設定)は応答していません」という強調っぷり。

ちなみに「待機」をタッチすると、数十秒後には何事もなかったかのように復帰するので、もし発生した方のご参考になれば幸い。
なんで詳しいのかは聞かないで頂きたい。かれこれ10回以上見たんだよ言わせんな恥ずかしい。

HWD14の場合は「モバイルWi-fiを持ち歩いてインターネットにつないでいる」というよりは「Androidスマートフォンでテザリングしている」と考えた方が良いかも知れない。

2014年3月18日火曜日

部屋とワイマックスと私

数年前から、ひとつの場所に短い期間しか住まない生活をしているので、自宅に回線を引くといろいろ面倒なことになる。
そこで、自宅には回線をひかず、インターネット接続は全てWimaxを使用している。

さて、私にとって5台目となるWimaxの端末は、初のWimax2+対応のHWD14だ。

このHWD14は、AndroidOSがベースという、なぜか妙な汗が出る端末だ。
契約した際にもスタッフの方から「とにかくまずはソフトウエアアップデートしてください」と念を押されたのも、なかなかの臨場感だ。言われたとおり操作すると、「電池が残量不足です。充電してください」と表示されたが。

端末にタッチパネルディスプレイがあって、簡易的な設定が操作できるのは大変便利なのだが、「アプリケーションが応答していません」という表示を何度か見た。
なんとなく、モバイルWi-Fiルータでインターネットにつないでいるというより、すごく機能の少ない激安スマートフォンでテザリングしているという感覚になれること請け合いだ。

2週間ほど使っていて、困ったことがある。
不定期にDNSを見失い、ドメインが引けなくなるのだ。
そのときにスマートフォンからHWD14の設定画面にログインすると、こうなっている。

プロバイダのDNSのIPアドレスを自動的に取得する欄が「0.0.0.0」となっている。

または、こうなる場合もある。
DNSのIPアドレスが不明となっている。

この現象が発生すると、ぶら下がっている機器からは、ドメインネームで接続が出来ないので、ほぼ何も出来ない。
グローバルIPアドレスを直接設定すれば説読は出来るのだが、あまりにあんまりだ。

現象が発生してから一晩放っておいたことがあるが、0.0.0.0のままで改善しなかった。
HWD14を再起動するまで復旧したことはない。

再起動しても、また数分で減少が発生することもあれば、数時間後のこともある。
発生のトリガーが分からないまま、現象は一日10回程度発生し続けた。

サポートセンターや店頭のスタッフの方は大変丁寧に対応してくださり、初期化をしたが改善せず、結局機器の交換となった。

交換後2時間でまた現象が発生したことから、どうやら個別の問題ではないようだが。

さて、対処方法だが、根本的な対応方法はまだ見付けられていない。
絆創膏を貼るかのごとく対応方法を2つ見付けた。

(1)
DHCPをオフにし、接続する機器はIPアドレスを固定にする。
その上で、接続する機器のDNSをGoogleのDNS(他にあれば何でも良い)にする。
お馴染みのプライマリが「8.8.8.8」セカンダリが「8.8.4.4」だ。

(2)
HWD14のDHCP設定でDNS設定を「ダイナミック」から「スタティック」に変更し、GoogleのDNS(他にあれば何でも良い)にする。(下記参照)
ちなみにこの設定にしても、HWD14の情報表示画面では、プロバイダのDNSが表示されるという謎の挙動をする。
従って、しばらくすると「0.0.0.0」や「不明」という表示なるが、問題なくドメインは引ける。なにを言っているか分からないと思うが、俺もなにがどうなっているのか分からない。

IPアドレスは俺が振る!という方は(1)を、自宅でまでエクセル方眼紙でIPアドレスを管理するのなんてゴメンだという方は(2)をオススメする。

補足しておくと、2014年3月14日にリリースされたソフトウエアアップデート適用後も、私の環境では現象が発生している。
上記の方法で、今のところ問題はないが・・・。

ああ、2年間もこの子とやっていけるだろうか。

※2014年4月5日追記
DHCPを切る対応をすると、マニュアルにあるURLではHWD14の設定画面に繋がらなくなる場合がある。そのときはブラウザのURLに「192.168.100.1」として接続すると設定画面が表示されるはず。

2014年3月11日火曜日

AppleのCarPlayにできることは、日本製のカーナビにはできる。だからヤバい。

AppleからiOS in the Carとして噂されていた、iPhoneと自動車の連携機能であるCarPlayが発表されました。

Appleのサイトや、ニュースサイトで多く公開され話題になりましたので、機能やご存じの方も多いと思います。
そして多くの方が感じたのではないでしょうか。
少なくとも私は感じました。
「それ、日本のカーナビではもうできてる」

そして思いました。
「カーナビとiPhoneをLithningケーブルでつなぐ必要があるとか、不便だから普及しないのでは」

いやちょっと待てよ。というのが今回のブログの内容です。
考えてみると、まずいです。
この状況は、とてもまずいです。

私が使っている携帯電話は俗に言うガラケーですが、まあちょっと見てやってください。



前半の写真の操作は、もともとSH-06Aが持っている機能です。
後半のTwitterクライアントは、ダウンロードしたiアプリ「Jigtwi」です。

このSH-06Aが発売された2009年6月は、iPhone3GSの発売とほぼ同時期です。
この携帯電話を持っていた私は思いました。
「iPhone?それ、日本の携帯電話でもうできてる。おサイフケータイや赤外線がないとか不便」

その結果がどうなったかは、2014年に生きている皆さんはご存じの通りです。

だからこそ、CarPlayを見て「それ、日本のカーナビはもうできてる」と感じたのはまずいんです。

最近は、スマートフォンに対抗する意味もあるのでしょうか、カーナビのサポートも手厚くなりました。
愛車のカーナビは3年間の地図アップデート無料サービスが付いてきました。
地図が毎月新しくなります。もうスマートフォンにだって負けてません。
パソコンでSDカードにダウンロードし、カーナビにセットすると、アップデートが始まります。

ほら便利。

・・・ え?

えー!

15分ほどで目的地に付いた後は、カーナビのアップデートのために40分間エンジンを切れませんでした。

自動車にカーナビが搭載されているのは、自動車を運転するときに使うからです。
それ以外の時に使わないから、自動車に搭載されていれば良いのです。
自動車に適したサイズ、運転手に適したインタフェースを備えれば良いのです。

いいえ。
技術的制約で選択肢がなかったために、そうだっただけです。
機械のある場所に人が行っていただけのことです。

人が常に身につけるという道具では、メガネ、腕時計に続く発明品と言われている携帯電話やスマートフォンでが、人に付いて来る時代になりました。
わざわざ人が行く場所で機械が待っている必要がなくなったのです。
アップデートのためにガソリンを使って人が待たされるなんて滑稽なことはなくなるのです。

CDを自動車に持って行っていたのは、自動車で音楽を聴くためです。
YoutubeでBGMを垂れ流すことが当たり前の世代には、カーナビ内のHDDへの録音など理解できないでしょう。

もちろん、自動車に乗る都度LightningケーブルでiPhoneを接続するのは手間です。
しかし、ヘビーユーザーほどiPhoneのバッテリーの持続時間に不安を感じており、チャンスがあれば充電する習慣が身についています。
見慣れた画面と操作がカーナビの画面に表示されるだけであれば手間かも知れませんが、充電するのはもはや習慣です。
なぜならそこにLightningケーブルがあるのですから。
もしかしてiOS7のバッテリー持続力の悪さは、人々を教育させるためだったのではないかと思うほどうまくできた仕組みです。

将来的に、自動車の鍵がBluetoothLowEnergyで、iPhoneと自動車が通信することで実現され、所有者が近づいただけで鍵が開閉されたり、所有者の場所まで自動的に走ってきたりすると、もうあなた。

あの時のガラケーとは違う。
そう願ってます。
ガラケーに携わった者として。

2014年2月27日木曜日

タダでプログラムを作ってと言われる理由を考えてみた。

「専門用語」と「プログラム」の区別がついていないのではないか、と考えた。

「え?コンピュータ?無理無理。わかないもん」という方々が、パソコンをお買い求めになるときに頼りになるのは、家電量販店の店員さんだ。

「高速なCPUと潤沢なメモリを搭載し、最新のOSでインターネットが快適!その上大容量1ギガバイトSDカードを付けちゃいます!」
と、店頭で説明されれば、「なんのこっちゃ分からんけど、すごそう。それでインターネットできるのなら、買う」と購入される方は、決して少なくない。

このとき、店員さんは、聞けばなんでも教えてくれる。聞いた事もない専門用語を織り交ぜながら。日本の店員さんはとても優しいので、例え何も買わなくても何度でも説明をしてくれる。
お金が必要なのは、パソコンや何かの商品を持ち帰るときだけだ。とても分かりやすい。

さて、このお方。世の中にはプログラムというものを使って、コンピュータを操作できる人が居るらしいという知識を得た。店員さんもよくわからない専門用語で話していたから、そのようなものだろうと認識する。

店員さんは、行けば何度でもタダで専門用語を教えてくれた。だからきっと、プログラムとやらを扱う人も、その専門用語を使ってくれるのではないか。商品を持ち帰るわけではない、専門用語を操って貰うだけだ。そう考える。その結果、彼の口からは、

「タダでプログラムを作って」

という、プログラマにとってはザラキのような呪文が飛び出すことになる。
人は「専門用語」の前には、思考停止となるのではないかという仮説だ。

あのね。
家電量販店の店員さんがタダで教えてくれるのは、商品を売るための接客なの。
自動車販売店の方がタダで自動車の説明をしてパンフレットをくれるのは、商品を売るための接客なの。
眼鏡販売店の方がタダで視力を測ってくれるのは、商品を売るための接客なの。

あなたは、お隣に引っ越して来た方がお医者さんだと分かった途端に、玄関先で身体の不調を相談するのと同じ事をしようとしているの。

え?お医者さんとプログラマじゃ全然違うだろって?
そんなことないの。
両方とも、お客様の前で「専門外です」って言えないんだから。

やだ、目からウオーターフォールが。

なお、この方が数週間後に「なんかメモリーがいっぱいですとか表示されて写真が撮れないんだけど」と再来店するのは目に見えているが、それはまた別のお話。

2014年1月9日木曜日

次々世代型無線通信技術のご提案。

この度、既存の技術の組み合わせで、コンピュータ間の通信に革命をもたらす技術を考案致しました。
広く普及しているパソコン間はもちろん、めざましい勢いで生活に密着するスマートフォン間、またパソコンとスマートフォン間のデータのやり取りに応用できます。

本技術は無線による通信規格ですが、世界各国で深刻となっている電波帯の混雑に影響されません。そもそも広義の電波を用いません。

私はこの技術を「Hybrid Allow Gain Experiment」=HAGEと呼称しております。

コンピュータ間の通信には高速と正確性が求められますが、それ故に人間味を欠きます。
HAGEでは、コンピュータに人間味のある曖昧なコミュニケーションを取らせることにも成功しました。

技術概要は、送信機器が伝送内容をスピーカーで音波に変換し、受信側はマイクで受信し解析し元のデータを推論するというものです。
プロトコルには、新たな技術開発を行う必要がないよう、音声合成技術と、音声認識技術を用いています。

図解しました。ご理解の手助けとなれば幸いです。


(図1)
向かって左側のパソコンが送信側、右側のパソコンが受信側である。
送信側はテキストの読み上げを行い、受信側は音声を認識することで無線伝送を実現。

(図2)
例としてここでは「犯人」というテキストデータを転送する。
送信側のパソコンは、音声合成により「ハンニン」と発音する。

(図3)
受信側のパソコンでは音声認識を行い、送信データを推論する。

既にWindowsやMacOS等では、テキストの音声読み上げと音声認識はデフォルトで搭載されており、初期投資コストが限りなく抑えられます。
もちろん、テキスト以外のデータ転送も可能です。
テキスト以外ではバイナリ転送モードに切り替わり、16進数を読み上げます。
(図4)
バイナリ転送(画像)の例。


試作段階では4bpsの速度を実現しておりますが、量産時には8bpsへの高速化を目指しています。
また、HAGEでは誤り訂正も規格化しており、発信側から「ゴメン間違えた」と発生される事で実現しています。

ぜひ、今後にご期待しないでください。

2013年12月7日土曜日

アーキテクチャというかアルゴリズムというか。

機械の設計に惹かれたときの話をする。

当時、私は工学部の学生であったが、知識として授業の単語は頭に詰め込むもの、何の役に立つのか、どう役に立つのかは分からなかったし興味もなかった。
いや、訂正する。授業は頭には入っていない。
既に頭は、明日発売のゲームのことでいっぱい、そんな学生だった。

ゲームを買うには、お金が必要だ。
授業が終わった私は、学内のATMに向かい、待ち人達の列に加わった。
16時54分。
絶望的に思えた6人の行列は、意外にも早く減っていき、とうとう私の番だ。

当時まだ民営化される前の、某金融機関のATMにキャッシュカードを差し込む。
カードを差し込み、「引き出し」のボタンを押し、暗証番号を入力する。
金額を入れると、機械のなかでは紙幣を数える機械と紙の音がし始め、しばらくお待ち下さいの画面が表示される。
次に期待する動作は、紙幣の取り出し口の扉が開くことなのだが、扉は開かずにもう一度機械と紙の音が響く。
不思議に思っていると、画面が更新された。
「残高が不足しています」
紙幣の扉は開かず、キャッシュカードのみが戻ってきた。

ちょうど17時となり、この日の晩ご飯は、おかゆかけご飯になったことは言うまでもない。

だが、私はお金より貴重な事を得た。
なぜ、残高が不足していたにも関わらず、紙幣を出す処理が行われ、また機械の中に入っていったのか。無駄ではないか。
考えれば分かることである。
ATMは、その処理時間を最短にするべく、処理が工夫されていたのだ。
お金を引き出す場合、通常は貯金残高は足りている。
時間のかかる「貯金データベースとの通信処理」の完了を待たずに、紙幣を用意しておき、通信が正常に終われば扉を開ければ良いようになっている。
残高不足という異常系の客の待ち時間が長くなったとしても、全体の平均時間は短く出来る。

心から感心した。
あまりのことに、おかゆかけご飯の味すら覚えていない。思い出すまでもない味だが。

もしかして、当然のこととして受けている恩恵の全ては、こういう工夫の積み重ねなのではないか。これ以来、世界の見方が変わった。
機械や道具の設計の理想とは、使用者が存在を意識しないレベルになることだ。いまこれを読んでくださっている貴方が、眼球をどのように動かしているのか意識していないのと同様に。
そんな仕事がしたい。強く思った。

さて、いまの私は、あの頃の自分の理想に近づけているだろうか。
久々にATMの扉が開かない経験をしながら、ふと思い出したのだった。

違う。
残高不足じゃない。
暗証番号間違いだ。
未だ理想には近づけていないが、確実に老いたようだ。

随分遅くなったが、訂正する。お金の方が貴重だったかもしれない。おかゆかけご飯は炭水化物すぎ、身体を壊したからだ。この話はまたいつか。

2013年11月1日金曜日

Android4.4が省メモリ化を謳った意味。

Android4.4(KitKat)が公開された。

もしかして他に目玉がないから話題作り?と揶揄してしまうほど、ネスレとの提携は話題を呼んだ。
それ故か、あまり機能的なことが話題になってこなかったが、蓋を開けてみると、省メモリがセールスポイントらしい。

「われわれはエントリーレベルの古い製品を含めてすべてのAndroidデバイスでKitKatが作動するようにした」TECH CRUNCH

誰もが、最後の巨大な市場であることをが認識している、新興国需要を満たすために、安価だが最新のOSを搭載したスマートフォンを開発する手段を用意したということになる。

市場で稼働するスマートフォンの、OSのバージョンが揃うことがどれだけの利益を生むかは、Appleが体現し、世界中のAndroidアプリケーション開発者が身を以て逆説的に証明した。

他にももちろん、省メモリで動作することは、より小型のデバイスへの応用も想定してのことだろう。スマートフォンを主軸とした、Android同士の複数デバイス連携は、より大きな利益と情報をGoogleにもたらす。

ところで、これからAndroidが普及するであろう世界以外にも、既にAndroidが普及した世界も存在し、決してそれは小さくない。
Androidスマートフォンを既にお持ちの、あなたも、そして私もそうだ。

我々から見ると、省メモリは別の意味を持つ可能性がある。

先日、端末メーカーが開発したスマートフォンを、販売後に無償バージョンアップすることは、メーカーの消耗戦だと述べた。
そこで、メーカーは、バージョンアップをしない理由を表明していた。
そのほとんどが「メモリ不足」だったのだ。

Android4.4は、512MBのメモリでも動作すると発表された。
それが実用に耐えるかどうかは問題ではない。
動作すると発表されたのだ。

もうメーカーは「メモリ不足」を理由には出来ない。
ユーザーは「いま使用しているスマートフォンのAndroid4.4へのバージョンアップ」を期待するだろう。もちろん無償で。

対応しないメーカーに対し、ユーザーは不満を持つ。
仮に対応するメーカーがあれば、ユーザーは注目するだろう。
いつのまにか2年縛りが定着したいま、ユーザーは長く使えるスマートフォンを待望する。バージョンアップに積極的なメーカーであることは、選択の理由として大きい。

もちろん、メーカーはこのことを理解し、対応しようとするだろう。
足かせとなるのは、機種の多さだ。
バージョンアップには、開発よりも検証にコストが必要だ。既に販売済みの製品が、バージョンアップで動作しなくなることは、避けねばならない。自分の墓を掘るようなものだ。
例え、複数機種で開発を共通化出来たとしても、検証は各機種で徹底的に行う必要がある。

日本のメーカーは、少しずつ機能の違う機種を、多く並べてしまった。

ユーザーの期待に応えて、テンポ良くバージョンアップをリリースするためには、少ない機種に集中する必要があったのだ。
「このメーカーといえば、この機種」と言われるようならば、販売済みの製品のAndroid4.4対応が、現実的だったかもしれない。

これまでアプリケーション開発者を悩ませてきたAndroidのフラグメンテーションが、今度はメーカーを苦しめるときが来た。

世界に数社しかないではないか。「このメーカーといえば、この機種」といえるラインナップのメーカーは。このままでは、メーカーのフラグメンテーションすら解消されてしまう。

落ち着け!これはGoogleの罠だ!Nexus5欲しいなあ!

2013年6月13日木曜日

技術者魂が浮かばれない。

電気自動車や、低速走行時のハイブリッド自動車は、エンジン音がしない。

「近づいてくるのが分からないじゃないか。危ないじゃないか」という意見が多い。
そのため、擬似的なエンジン音のようなものを発することを義務化する動きだ。

騒音が減って喜ばれるはずの技術革新が招いた悲劇。
冗談のような世論の動きとしてよく揶揄されるが、私は本気で嫌悪感を感じている。
考えてみれば、自動車はエンジン音がするはずだという先入観が原因ではないか。

安全と騒音をとるなら、安全を優先することは理解できる。
だがしかし、「音がしないなら音をさせればいいじゃない」では対応が甘すぎる。
パンの代わりにケーキでは食事にならないのだ。甘すぎる。

ほとんどの場合いつUSBメモリをPCから外しても大丈夫なようにOSを改善。
 ↓
ユーザーの安心感のために「安全なハードウエアの取り外し」をなくさない対応。

Windowsが安定して動作すると、仕事の遅れをアプリケーションエラーのせいにできない。
 ↓
「あえて」そろそろ保存しなきゃなというタイミングで異常終了する対応。

最近ケータイが軽すぎて持ったときにびっくりする。
 ↓
ケータイにストラップをたくさん付けて重くすることで対応。

ハイビジョン対応カメラで撮ったらシワが目立っちゃう。
 ↓
壊れかけのキャメラで撮影で対応。

映画館で映画を見たら迫力がありすぎて手に汗を握った。
 ↓
どうせ握るなら、あの子の手が良かった。

なんか最後の例えは少しだけ違う気もしなくはないが、言いたいことは2つ。

 技術の革新は人を幸せにしない。
 技術者の確信も人を幸せにしない。
 どうせ握るなら、あの子の手が良かった。

思い込みをなくすことは出来ない。
ただ、思い込みで起こった事故を、人のせいにするのはやめようよ。
そんな思いを込めて書きました。
どうせ握るなら、あの子の手が良かった。
そんな思いも込めて書きました。

追伸。

ノイズが多い文章なのは、恋をしているから。
乙女だから。
乙女なの。
見た目はオッサンで中身もオッサンだけど乙女なの。
あと、変じゃなくて恋なの。変態言うな。

システムテスト報告書。

【報告】ドラえもんのシステムテスト結果について。

時下ますますご清栄のこととお喜び申しあげます。平素は格別のお引立に預かり厚く御礼申しあげます。
さて、先日ご注文を頂いておりました、ドラえもんのシステムテスト結果につきまして、下記の様に
ご報告を申し上げます。

 1:日本語を喋ること。語尾に「〜だっちゃ」「〜ナリ」「どっきゅん」などを付けて、意匠に関わる懸案事項を抱えていないこと。
    → OK。ただし、ごく初期のテレビアニメにおいて「〜なのら」を付けていたとの未確認情報があり。再現せず。

 2:四次元ポケットへのヒューマンインタフェースとして機能すること。バッファオーバーフロー警告のために、ガラクタを入れておくこと。
    → OK。ただし、冷徹なロボットであるため、慌てるということは運用上有り得ないと判断する。

 3:21世紀のツンデレブームと、妹ブームを見越し、量産型の後継機種を「妹」と呼称すること。
    → OK。ただし、技術革新によるスペックの差を人間に納得させうる言動を取れるかは不明。

 4:使用者に対し劣等感を抱かせないこと。
    → OK。物理的に「じゃんけん」に弱く設計してある。

 5:脆弱性や不具合が発見されたときには、使用者の利便性を損なうことなくアップデートを行えること。
    → OK。アップデート時には再起動を必要とするが、使用者に意識させぬよう、夜間に周囲が暗くなるとフスマを閉めてから行う。

統括。
IT業界で実際に行われるテストでは、テスト結果の判断をテスト担当者にすべて委ねるという、改善の余地しかないテストが横行しているため、こんなテストを書いちゃだめだよという例えを書き始めたらこうなってしまったことをお詫びして訂正申し上げます。
いや、ほんとにあるんだって「正常に動作すること」みたいな試験。どうやって確認するのよそれ。だいたい仕様書を受け取った記憶がないっていってるそばからなんですかそのペンライトみたいなものはえ?この先をよく見てろ?うわまぶしっ!

ご多忙の折、誠に恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

中華料理とIT技術者。

「すみません、ラーメンとご飯をお願いします」
「お客さん、すみません。今日はご飯を切らしちゃいまして。あ、でも、チャーハンなら出来ます」

実話だ。

てっきり、ご飯を中華鍋の上であれこれすることで、チャーハンが出来上がるのだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。
大人の事情が透けて見える。

しかしここで、件の中華料理屋を責めてはいけない。
似たような、いやそれ以上に論理が破綻した状況というのは、我々の周囲にいくらでもある。

「単体試験は終わってませんが、結合試験は完了してます」
「設計書はありませんが、製造中です」
「仕様書はあとから出ますから、リリースしてください」
「サブシステム間のインタフェース仕様は、想定で設計してください」
「テストよりもリリースを優先して、運用でカバーするから」

全て聞いた事がある。
さらにはいくつかは言った事がある。そうだな5つぐらいあるかな。

文末だが、事実を述べておく。
件の中華料理屋は、地域最速で閉店した。
つまりそういうことだ。

「え?不具合管理表は後から書くからとにかく直せ?いや、でも、それは・・・あ、ラーメンおごって頂けるんですか。仕方ないなあ、チャーハン付けてくださいよね。ちゃんとご飯から作るやつ。注文したら厨房の奥から電子レンジの音がしないやつ」

ソフトの親切設計。

「このファイルには変更があります。保存してから終了しますか?」

ウインドウを閉じようとした時に表示される、この類いのメッセージ。
とても親切だと思う。

仮に、こうだったらと思う。
「操作に従ってウインドウを閉じましたが、先ほどのファイルを保存したのは47分前でしたね」

機械がユーザーの言う事をそのまま鵜呑みにしてはいけない典型ではなかろうか。

しかし。
しかしである。
所詮、機械と人間。分かり合える部分の方が少ない。
特に2次元への恋心はそうだ。
こちらがどれだけ想ったとしても、彼女達に取っては1bitのフラグでしかない。所詮は全てプログラムされた微笑みであり愛情。ああ、それなのに。

話がそれた。

あなたも経験があると思うが、なんら変更をしていないにも関わらず「保存してから終了しますか?」が表示される事がある。
人間にとっては変更がなくても、機械にとっては変更があるのだ。
あなたにとってはささいな事だったかもしれない。でも私にとっては大きな事だったの。
わたしにはスタートでも〜あなたにはゴールだったぁ〜。

音程がそれた。

全く変更したつもりがないのに、変更したと言われた、あの不安感。
自分は何か手を加えてしまったのか。それとも何らかのマクロが動いたのか。いやいやソフトの不具合。まさか前回消したファイルの怨念がおんねん。

ああ、日付が変わっただけか。なるほどね。自動的に今日の日付に更新されるのか。すごいなあ。えーっと、自動的に今日に合わせてるマクロはどこだ。これを解除して、手動で入力して、保存と。
仕方ないだろ!期限が昨日までの書類なんだから!!